Keizo Murai
「歎異抄」は、書物だけれどもいいのだろうか?
鎌倉時代に書かれた書物です。
「歎」(なげく)の字のごとく、
これは、著者とされる唯円の「なげき」から生まれています。
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誤解して伝わりつつある師、親鸞の教え。
これを憂えた唯円が、親鸞から直接聞いた言葉と、
それに基づく唯円の解釈をまとめたもの。
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が、しかし・・・。
本書に書かれていることそのものが、
独学で読み解くことは不可能に近いもの。
なぜなら、 鎌倉時代の人々と現代の人々とでは、物事の捉え方が違うからです(^◇^;)
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正しく理解した人の解説と、鎌倉時代の仏教の考え方を理解していないと
間違った解釈をしてしまいます。
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やはり、大事なことは、直接の「口伝」でしか伝えられないというわけです。
