Keizo Murai
ガブリエーレ・マイネッティ監督『皆はこう呼んだ、「鋼鉄ジーグ」』
「鋼鉄ジーグ」は永井豪原作のロボットアニメ。
イタリアでは、なぜか、日本のロボットアニメが大人気で
20年ほど前に、ボクが仕事で訪れた際も
イタリア語に吹き替えられたマジンガーZが
テレビで放映されていました(;^_^A
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というわけで、「鋼鉄ジーグ」です(;^_^A
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主人公は、窃盗で食いつなぐ、
どうしようもなくすさんだ人生を歩む街のチンピラ、エンツォ。
ひょんなことから、人並外れた怪力を身につけてしまい
その怪力を私利私欲のためだけに使って、
ATMを丸ごと持ち去ったりして、
さらにすさんだ人生を歩み始めます。
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やがて、「鋼鉄ジーグ」を心の支えにしている少女アレッシアに出会い
「あなたは”ヒロシ”なのね!」と慕われていきます。
でも、「鋼鉄ジーグ」なんて知る由もないエンツォは、
気味悪がって、アレッシアを疎ましく思っています。
ちなみに”ヒロシ”とは、
「鋼鉄ジーグ」の主人公・司馬宙(しば・ひろし)(;^_^A
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と、ここまで聞くと
何を言っているのか意味不明な物語に聞こえるやもしれませんが
ここからが感動的な展開が始まるのです。
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アレッシアとの心の交流を経て
どうしようもないチンピラが
本物のヒーローになっていく姿が実によく描きだされます。
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人々から名前を問われたエンツォが
「シバ、ヒロシ」と答えるシーンの感動的なこと。
そして、ついに
「人々のために戦って」とアレッシアが毛糸で編んだ、
手作り感満載のみすぼらしい「鋼鉄ジーグ」マスクを
かぶるシーンは涙なくしては見られません(;^_^A
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「鋼鉄ジーグ」の熱烈なファンである監督の、
「鋼鉄ジーグ」へのリスペクト感満載です(;^_^A
ブラボ~
