Keizo Murai
<サプリメント017>異空間こそクリエイティブ。
時刻は15:00。
いい天気。
時折、道行く人の声が聞こえてきたり、
上空を飛ぶヘリコプターの音が聞こえてきたり。
うーむ。
のどかである。

こんな「昼間」の空気と、「深夜」の空気は、何かが違う。
明らかに違う。
車を運転して、音楽を聴いていると、その違いが、如実にわかる。
「昼間」は、周りの景色がドドーッと洪水のように目に入ってきて、
こころなしか、音楽が遠くで聞こえる。
注意を注ぐ配分が、視覚に半分、聴覚に半分。
「深夜」になると、これが激変。
目に入ってくる景色が、昼間とは桁違いに減少。
聴覚に注ぐ配分がググーッと増えてくる。
そのおかげで、音楽の臨場感が倍増。
だから、深夜のドライブはドラマチック。
「深夜」の空気は、景色にとどまらず、
周囲からの刺激があきらかに減っている。
だから、感覚が鋭敏になっていく。
研ぎすまされていく。
何かが目覚める。
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なんらかの創作を行うクリエイターの人々は、この空気の違いに敏感に反応する。
終電なんて、なんのその。
「深夜」になるほど、エンジンがかかってくる。(←仕事が多すぎて終わらない・・・せいもある)
この貴重な「深夜」の時間帯は、厄介な代物でもある。
いかんせん、人間は疲れる生き物。
この時間になってくると、集中力がなくなってくる。
能率があがらない。
なんとか、ならんものか・・・。
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そんなある日のこと。
思い切って、21:00に寝た。(←ヤケクソ)
仕事の続きが気になってか、翌朝3:00に起床。
シャワーを浴び、目を覚ます。
机に向かって、ハタと思った。
辺りはまだ暗い。
「深夜」と空気感は同じだ。
むしろ、ディープ感は増している。
しかも、睡眠で疲れが取れてすっきりした頭。
あー、こりゃーいいわ。
と、なったのが運のつき。
ボクの朝方生活の始まりでした。
その日以来、ずーっと、このペースが続く。
ちなみにボクは、朝、映画を観ます。