Keizo Murai
<サプリメント115>協調性がなくったって、いいんです。
以前から、ボクは思っていたことがある。
人間って、2通りのタイプに分けられるんじゃないかってこと。
それも、お互い決して判りあえない、全く異なるタイプ。
ひとつは「デザイナー型人間」
そして、もうひとつは「アーティスト型人間」
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●まずは、「デザイナー型人間」とは。
デザイナーって仕事は、
クライアントがいて、その人の望むことを実現させる仕事。
たとえば、アナタが子供向けのカレンダーをデザインしたとしましょう。
その場合、子供に好かれるカレンダーを作る必要があります。
だから、
自分の好き嫌いは、とりあえず脇に置いといて、
子供が好きそうなものを目指して作っていきます。
アナタが、ゆるキャラがキライだったとしても、
ゆるキャラ入れといた方がいいかもしれません。
グッとこらえて、
あなたはゆるキャラ感、満載のカレンダーを作るんです。
つまり、自分の好き嫌いよりも、
他者の評価を優先する必要があるわけです。
そして、もちろんビジネスですから、〆切り最優先です。
〆切りが最優先事項ですから、妥協もしなければイケマセン。
そういった諸々のことを踏まえて、動く必要がありますので、
バランス感覚が必要になってきます。
ビジネスマナーしかり、
ビジネススキルしかり、
コミュニケーション能力しかり。
目指すは、万人ウケする人。
スマートな人、というか、まぁ、いわゆる「ごく普通の人」が、こちら。
これが「デザイナー型人間」

●一方、「アーティスト型人間」とはこんな人。
「アーティスト型人間」のアナタがカレンダー作ったとします。
アナタはもう自分の趣味全開。
子供向けカレンダー作ってるのに子供の
好みなんておかまいなし。
自分の好きなようにガリガリ作っていきます。
エログロ全開のカレンダー作っちゃうかもしれません。
他人に好かれようがどうしようが関係ナシ。
アナタは、「自分の好き嫌いだけ」を基準にして、カレンダーを作るんです。
「自分の好き嫌い」だけが、唯一の絶対的判断基準。
そして、
「アナタの作ったものが好きな人」だけが買ってくれるカレンダーを作るんです。
アナタに必要不可欠なもの。
それは、アナタの「好き嫌い」
つまり個性です。
他者の評価を気にして、万人ウケするものを目指してしまうと、
個性が必ず失われていきます。
どんどん角が取れて、ま~るくなってしまいます。
そっちに行ってはイケマセン。
他人の評価なんて一切おかまいなしに行動してこそアナタの真価は発揮されるのです。
だから、必然的に破滅的な生活を送ることすらあります。
なぜなら
社会的な適応なんて、はなから考えていないからです。
ここに協調性の入り込むすきはありません。
というか、むしろ協調性があってはイケナイ。
協調性を考えているってことは、もうデザイナー型人間。
あっちの人間なのです。
このタイプの典型的な人を例に挙げると、すぐに理解できるはず。
岡本太郎先生が、子育てする?
人の顔色気にしてた?
草間弥生先生の言動を見よ。
偉大なる芸術家の言動を見よ。

さて、ココからが大事なトコ。
どっちのタイプが良い、悪い、なんてこと言えません。
二つのタイプは価値観が完全に違うんです。
アーティスト型人間は好きなこと以外目に入らない。
子育てなんて目もくれないかもしれないし
女の子と付き合いたいなんて毛頭思わなかったりします。
デザイナー型人間からすると、
あー、女の子と付き合わないなんてつまんない人生だなぁ、
なんて思ってしまうかもしれません。
くどいようだが価値観が違う。
だから、完全に相いれないわけです。
自分の一番大切なことが明確にわかっていてまっしぐら。
だから、もしそれが仕事になってたりすると
これほど幸せな人生はありません。
さて、あなたはどっちの人?
どっちの生き方を行く人?
まずは、それを自覚することで、アナタに必要なものが大きく違ってきます。
協調性なんて、アナタには、全く必要ないのかもしれませんから。
