Keizo Murai
三島由紀夫「憂国」は読むにはかなりの覚悟がいると思います(;^_^A
妻を娶って間もないが故に
二・二六時件の決起に参加できなかった武山中尉。
彼は、決起した親友を討つ立場になってしまう。
それを潔しとせず死を選ぶ武山。
そして軍人の妻として、
「お供させていただきます」と言い放つ妻。
凡百の作家が描くと絵空事にみえるが
三島が描くからこそのリアルさです。
読んだ後、
放心状態になってしまったのは久しぶりです。
三島由紀夫、曰く
「小説家としては
この作品を書き終えたことを以て
満足すべきかもしれない」
と言わしめる作品でした。
ただし、
読むにはかなりの覚悟がいると思います(;^_^A
