• Keizo Murai

君は「時間ですよ」を覚えているだろうか。

ずいぶん前に録画したものが出てきたので 見るとはなしに、チラ見しながら 仕事していたら・・・・。

TBS水曜ドラマ「時間ですよ」 第一シリーズの第一回。 森光子が、まだ40代の頃の作品。 当然、白黒。

------------------ 舞台は、東京の下町の銭湯。 どうやら、一人息子の一郎のとこにお嫁さんが来たようだ。 で、同居することになった、その初日。 女将さん(森光子)と、ご主人(船越英二)は、 そわそわそわそわ。

やってきたお嫁さん(フミ:大空真弓)は、 大学出のいいとこのお嬢さん。 案の定、不穏な空気。

女将さん 「疲れただろうから、お風呂でもお入りよ」 フミ 「わたし、ほかの人とお風呂に入るなんて・・・。 家族用のお風呂はないんですか?」

はたまた、

女将さん 「さぁさぁ、ここが台所、自由に使ってね」 フミ「冷蔵庫がこの位置じゃー、使い勝手が悪いです。それにこの戸棚も」

とまぁ、ことごとく衝突。 一郎は、ことごとくフミの味方。 険悪な雰囲気。

----------------- 夕飯も終わって、お酒も入って、 ひとまずは、いい感じの団らん。

と、そこに事件勃発。 ケンちゃん(堺正章:従業員)が駆け込んできた。

「浜さん(樹木希林:従業員)が、 酔っぱらいに絡まれてますー!」

やれやれ、といった感じで、女将さんは立ち上がる。 一郎とフミに向かって、 女将さん 「心配しないで。 それよか、明日会社なんだろ、早くおやすみよ」 さみしそうである。

--------- なんとか、一段落。 こたつで一服する女将さんと浜さん。 しんみり。 ほかの人たちは、もう眠っている。

女将さん 「浜さん、あたしゃーね、お嫁さんが来るってんで、 家族が一人増えるって、思ってた」 浜さん 「・・・」 女将さん 「でも、減っちゃた」(←いいセリフ) 浜さん 「・・・」 女将さん 「一郎なんてね、こんなことがあったら起きててくれたもんだよ。 心配そうな顔してさ」

-------------- ホントにいいドラマって、奇抜な設定なんてなくても、 ジーンとくる。 余命いくばくの・・・とかなくったって、 大声で愛を叫ばなくったって、 そんなドラマチックな設定なし、 大げさな演技をしなくても、 ほんと、些細な仕草、セリフだけでジーンとなる。

----------- ボクは、不覚にも その次のシーンで、泣きそうになってしもうた。 仕事ヤーメタ。

------------ 女将さん、ふと台所の方を見る。 と、そこにはフミが。 女将さん 「あんた、・・・」 フミ 「宵っ張りなんです、わたし」

森光子の、面映いような、泣きそうなような うれしいような、何とも言えない表情。

---------------- いいドラマは、 心のサプリメントになる・・・。



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