Keizo Murai
村田沙耶香 著「コンビニ人間」は、無機的に淡々と主人公が自我を確立してしまう話。
主人公は30代の女性。
彼女は、大学を出た後、18年もの間、
コンビニでバイトを続けているという・・・。
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冒頭で描かれる幼少の頃のエピソードで、
なんとなく、主人公はアスペルガー症候群であることがわかってしまう(^_^;)
すると、そこからのお話は、
すべからく、さもありなんと思えてしまう・・・。
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作者自身もコンビニでバイトをしていたとのこと。
すると、これは、私小説?
こういう人、いるんだろうねぇ・・・。
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などとと、思っていると、
最後は、とんでもなくおぞましいことになる(^_^;)
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悶えるような心の葛藤があればいいってもんでもないけれど
ここまで、無機的に淡々と主人公が自我を確立してしまうと
何だか、見てはいけないものを見てしまったような
いや~な気持ちになってしまいます(^_^;)
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安部公房と筒井康隆を足して二で割った感じに近いもの、
といった印象をボクは受けました。
・・・それにしても、最後はおぞましい(^_^;)
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この本を読んだ後で、コンビニに行って、
てきぱき仕事している人見たら、ちょっと身構えてしまいそう・・・(^_^;)
