Keizo Murai
皆川博子著「空の色さえ」は、最初の一行目から、こわい・・・・(^_^;)
20ページ足らずの短編です。
が・・・
最初の一行目から、こわい・・・・(^_^;)
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「二階にあがってはならぬと祖母に止められていた。
階段が急で危ないからというのが理由であったが・・・云々」
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もう、何かが二階にあるとしか思えない(^_^;)
いきなり怖さ全開になる文章力のすごさよ。
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とはいうものの、
この「怖さ」は戦慄してしまうような嫌な怖さではありません。
戦前の世界観と相まった、耽美で幻想的な異世界にいざなわれる怖さなのです。
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初冬の夕方の寒々とした暗さが、一層寒く感じられてきました(^_^;)
