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  • 執筆者の写真Keizo Murai

三船敏郎のケタ違いのかっこよさが光る黒澤明監督「酔いどれ天使」

1948年公開なので、実に60年以上前の映画です。

酒飲みでガラの悪い町医者の志村喬と、

これまたケンカっ早いやくざ者の三船敏郎が、

大喧嘩しながらも次第に奇妙な友情が芽生えていく・・・。

という、泣かせるお話はどうでもよくって、

特筆すべきは、若き日の三船敏郎のケタ違いのかっこよさ。

戦前戦後の男優の中で、ここまでカッチョいい役者はいないんじゃないでしょうか・・・。

まるで、ギリシャ彫刻のような堀の深いマスクは

ハリウッドスターにも、そうそういるもんではないと思います。(^^ゞ

それにもましてスゴイのが、

結核に体をむしばまれながらも、虚栄を張り、

次第に落ち目になっていくやくざ者の凄味。

おっとろしいまでの汚れ役です。

黒澤明が、三船敏郎を連綿と作品に起用し続けた理由がよくわかった気がします。



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