Keizo Murai2022年2月24日1 分川端康成「雪国」は、読み手を選ぶ作品なのです。主人公は妻子ある文筆家、島村。 彼は、一年ぶりに雪国の温泉宿に赴きます。 美しい芸者、駒子との再会を果たすために。 川端康成は、説明的な文章では描かず じつに巧みに、抒情的な表現をしています。 つまり、ここで描かれているのは 二人の微妙な心の揺れ動き。...
Keizo Murai2020年11月30日1 分多くの人が抱く川端康成のイメージが崩れ去る作品「片腕」川端康成という作家について、多くの人が抱いているイメージ。 それは、美しい純文学を描く作家、というイメージだと思います。 確かに文章は美しい。 ただ、その内容が美しいとは限らないのです。 「片腕」というタイトルからどんな小説かを想像できるでしょうか。 ・...